制作理念

あなたの用途に合わせてお作りします







篆刻の印は、実用印とは違って、自由に意匠を盛り込むことが可能です。
つまり、お客様の用途に合わせて自由にお作りすることができます。

かつて篆刻は、
中国の文人が自作の書画に自分で刻した印を用いたことによって始まりました。
このことの背景には、書画と印章が“調和”することが重要な課題であったのでは、
と私は考えています。

そしてそれは現代においても同じです。私生活の中でも、お手紙に添える
遊印、蔵書印・収蔵印、書画の落款印などは、それぞれ用途が異なります。
また、描く絵や書く文字はその人の心を表しますから、作品はまさに十人十色といえます。
それぞれの用途に調和する印も同じく各種各様となります。

伯豊道人は、描く絵や書く文字からお客様一人一人の心情を汲み取り、
それに見合った調和する印を制作する事を理念としています。

古典に立脚した本格的作風です


伝統文化の世界では伝統を重んじることは重要であり、それは篆刻も同じです。
人は情に流されやすく、篆刻でも気を抜くと俗な作風に陥りやすいものです。
作品の品格を高めるためにも、古典に倣う“倣古”の精神は非常に重要です。

伝統文化の世界と同じく、篆刻にも古典と呼べる範があります。

それは中国の古代に作られた印章です。
中国古代の印は、銅と錫が原料であり、鋳造によって作成されたものです。
中国の古印は、その素材に由来して一般に“古銅印”と称されています。

篆刻では印刀を用いて石を刻すので、古銅印とはその制法は大きく異なります。
しかし、古銅印の文字の字形・構成や全体のバランス、風化による古味などは、
その粋を極めていて品格があり、それでいて自然な美を有しています。

篆刻をよくした明清の文人たちは、考証学の流行もあって、
この古銅印の様式に倣い印を刻しました。

私、伯豊道人も中国の古銅印を基本とし、また中国文人の篆刻作品を範とすることで
品格の高い印の作成を目指し、創意工夫を凝らして日々制作にあたっています。

詳しくは次章【印のスタイル】をご覧ください。



印稿作成の様子



検字の様子

伯 豊 道 人 Hakuhou Doujin

1983年生まれ 東京都出身

・東京学芸大学 書道専攻 卒業
・東京学芸大学大学院 表現教育コース 修了 
・日展入選 2回
・全日本篆刻連盟 評議員
・謙慎書道会  評議員

【ご連絡先】 yuukikawauchi1983@yahoo.co.jp

どなたでもお気軽にご連絡下さい。